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診療科・部門

病理診断科

概要

病理診断科とは聞慣れない名前だと思いますが、実際にこの科を持っている病院は非常に少ないのです。病理検査という言葉自体は、外科や内科などのいろいろな部門の医師が、胃や大腸、気管支などの検査の後に「組織を病理検査で詳しく調べます」と説明するのをお聞きになった方が多いと思います。病理診断科は、その病理検査を担当する部門で、担当者は医師の資格が必要です。また、この病理検査を担当する専門の病理医は、非常に数が少なく、全国で2400名前後、熊本県には28名しかおりません。現役を引退した方や検査医として開業している医師を除くと、そのほとんどが規模の大きな病院に勤務しており、当院は、病理診断を専門とする医師がいる病院です。
病理診断とは、例えば検査で胃にポリープが見つかった場合、これが良性なのか悪性なのかを診断し、今後の治療方針を検討します。また、胃のポリープが悪性、つまり「胃がん」と分かり、手術が必要となると胃をどれだけ切除するのか、また、どれくらいのリンパ節を取ると胃がんを治すことが出来るのかが問題になりますが、これを手術中に胃やリンパ節の組織を採って急いで顕微鏡で見て、胃がんが残っているかどうか?転移があるかどうか?などを判断する術中迅速凍結診断も行っています。このように病理診断を専門とする貴重な医師がいることで、より質の高い医療を地域住民の方に提供できると考えています。

生検診断

胃の内視鏡検査を受けた事がある方は多いと思いますが、例えば検査で「ポリープ」が見つかった場合、これが良性なのか悪性なのかを診断する事を「生検診断」いい、これが病理診断科の仕事です。
この病理診断科の診断によっては、治療の必要がなくなったり、手術が必要になったり、内視鏡で切除できたり、というように治療方針を検討する上で重要な仕事をしています。

迅速凍結診断

胃の「ポリープ」が悪性、つまり「ガン」とわかり、手術が必要となると胃をどれだけ切除するのか?また、どれくらいのリンパ節を取ると胃ガンを治すことが出来るのかが問題になります。
これを手術中に胃やリンパ節の組織を採って急いで顕微鏡で見て、胃ガンが残っているかどうか?転移があるかどうか?を判断する事があります。これを「術中迅速凍結診断」といいますが、これも病理診断科の仕事で、この診断によって不必要な大きな手術を避け、必要な範囲の手術を受けることが出来ると考えています。

組織診断

手術で切除した胃やリンパ節を顕微鏡で検査して胃ガンが早期なのか、進行なのか、またはリンパ節転移がどれだけあるかを「病理診断科」が診断します。この結果によっては、抗ガン剤が不必要になったり、術後の定期検査を重点的にする事が出来ます。

剖検診断(病理解剖)

 家族の方の承諾を得た上で、場合によっては病理解剖を行うことがあります。病理解剖では、臨床で行われた診断の正確さや治療の効果を診断します。
これを通じて「患者様に対するケアが充分であったかどうか」を評価する事が出来るので、より質の高い医療を地域住民の方に提供できると考えています。

スタッフ紹介

病理診断科医長 竹屋 裕斗
資格・認定 日本病理学会 病理専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
専門領域 病理診断科
卒業年次 平成27年卒業
所属学会 日本病理学会
日本臨床細胞学会
病理診断科顧問 大河原 進
資格・認定 熊本大学医学部医学科臨床教授(病理学)
日本病理学会 病理専門医研修指導医
日本病理学会 病理専門医
日本病理学会功労会員
専門領域 臨床病理、病理解剖
卒業年次 昭和50年卒業
所属学会 日本病理学会