荒尾市民病院は、昭和16年の創立以来、有明医療圏の中核病院として、荒尾市民はもとより、有明地域の住民に対し、医療の安心と安全、健康の維持・増進を図るため、質の高い医療を提供してきました。現在も急性期医療を中心に、年間で入院延べ約82,600人、外来延べ約87,000人の患者が利用されており、健やかで安心できるくらしづくりの一翼を担っています。
平成20年度以前は、経常的に赤字基調が続いていましたが、平成20年12月に「(第一期)荒尾市民病院中期経営計画」(平成21年度から平成25年度)を策定し、また、毎年度の点検・評価等について、学識経験者などから構成される第三者委員会「荒尾市民病院あり方検討会」からの各種意見等の提言を受け、経営改善を図りました。その結果として、純損益および医業収益は黒字化を達成し、累積欠損額については、計画期間5年間で約17億円改善することができました。
そのような状況の中、総務省から「新・公立病院改革ガイドライン」が示されたことを受け、新たに「第二期荒尾市民病院中期経営計画」を策定することになりました。この計画期間については、新病院の建設期間でもありますので、建設計画との整合性も必須になります。超高齢社会における患者の増加への対応や、「地域医療構想」における当院の位置付け、また、「地域包括ケアシステム」の構築など、当院の果たすべき役割をしっかりと定め、適正な目標の設定、取組状況や成果の検証を行うために、今回、「第二期中期経営計画」を策定し、更なる経営健全化に取り組んでまいります。
「荒尾市民病院第2期中期経営計画の実施状況に関する点検・評価について」はこちら