概要
2024年4月より呼吸器専門医の資格を持つ常勤医2名が勤務しており入院対応も可能となりました。
呼吸器内科は呼吸に関係する臓器の異常に対して治療を行います。呼吸器疾患だけでなく、呼吸管理や重症患者の診療も担当します。
肺癌、気管支喘息、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった頻度の多い病気はもちろんのこと、間質性肺炎、気胸、好酸球性肺炎、サルコイドーシス、結核・非結核性抗酸菌症、IgG4関連疾患など比較的稀な疾患にも対応いたします。
診察による評価の他、検査としては胸部レントゲン写真やCT検査、気管支鏡による細胞や組織の採取、呼吸機能検査を用いて評価します。最先端の診療を実施しますが、当院では放射線治療が可能ですので肺癌患者さんの治療の選択肢が多くなります。また、本院で困難な場合は、大学病院や専門の病院と連携をとり診療を提供いたします。
主な疾患
肺癌 | 肺癌はタバコが原因とされていますが、タバコを吸わない人にも発症することがあります。咳、血痰、息苦しさを感じることがありますが、無症状の方もいらっしゃいます。 診断では、胸部レントゲン写真やCT検査で腫瘍の特徴を評価します。次に気管支鏡で異常な細胞や組織を採取し病理診断を行い、遺伝子検査も実施します。 肺癌の治療は、手術、放射線治療、抗癌剤、免疫療法、緩和ケアがあります。手術が可能な方は呼吸器外科へ相談します。手術が困難な方は放射線治療や抗癌剤、分子標的治療薬、免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)を検討します。肺癌の遺伝子異常の特徴にあわせて分子標的治療薬を選択し、また、抗癌剤に加え、放射線治療、免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせてより効果の高い治療を選択します。肺癌に伴う症状でお困りの方は、早期から緩和ケアも並行して行います。 |
---|---|
気管支喘息・咳喘息 | 気管支喘息は気道の慢性的な炎症により気道が狭くなり、たとえば夜や朝方、運動時に息苦しくなったり、咳や痰が増える疾患です。呼吸機能検査による評価を行います。 治療としては、吸入ステロイド薬が中心となります。吸入薬の普及によりコントロールが良好な方が増えていますが、それでも症状が残る場合は生物学的製剤と呼ばれる注射剤も選択肢となります。咳が重積して苦しまれる方の中に喘息の治療で咳が改善する咳喘息の方がいらっしゃいます。咳で困られている方も受診を勧めします。 |
肺炎 | 肺炎は様々な病原体が原因となり、肺で炎症を起こす疾患です。一般的には細菌が多いですが、昨今では新型コロナウイルスやインフルエンザによるウイルス性肺炎も多く、他には真菌(カビ)なども原因となり得ます。 胸部レントゲンやCT検査で詳細な画像評価を行ったり、血液検査で炎症の程度を評価します。喀痰中の病原体を特定し治療に役立てます。 治療は病原体によって異なりますので適切な薬剤を投与しつつ、動脈血酸素飽和度が低下している場合は酸素投与を行います。通常、2週間以内での退院を目指します。 基礎疾患がある方は各種ワクチン接種による肺炎予防も有効です。 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD) | COPDは有害物質(タバコがほとんど)を長期的に吸ってしまうことで肺に炎症が起こる疾患です。病気の進行により肺が壊れ、労作時の息切れを感じます。重症になると酸素ポンべを持って動かなければなりません(在宅酸素療法)。気管支喘息と同様に呼吸機能検査で重症度を評価したり、胸部レントゲンやCT検査で肺気腫について評価します。 治療としては禁煙が最優先です。気管支拡張薬を使用することで症状が改善する場合もあります。各種ワクチン接種による肺炎の予防も大切です。 |
その他 | 睡眠時無呼吸症候群、間質性肺炎、気胸、好酸球性肺炎、サルコイドーシス、結核・非結核性抗酸菌症、IgG4関連疾患など、呼吸器疾患は多くありますが、呼吸器疾患の専門医が対応いたします。 |
こんな時に受診します
- 咳や痰、血痰、発熱
- 息切れ、ぜーぜーする
- (特に息を吸う時に)胸が重い、痛い
- 胸部レントゲンや胸部CTで異常を指摘された
上記のような症状や、呼吸の異常を感じた際は呼吸器内科を受診ください。
スタッフ紹介
呼吸器内科医長 | 髙木 僚 |
---|---|
資格・認定 | 日本内科学会認定医 日本内科学会総合内科専門医 日本呼吸器学会専門医 インフェクションコントロールドクター |
専門領域 | 呼吸器内科 |
卒業年次 | 平成26年卒業 |
所属学会 | 日本内科学会 日本感染症学会 日本環境感染学会 日本呼吸器学会 日本アレルギー学会 日本呼吸器内視鏡学会 日本肺癌学会 |
呼吸器内科顧問 | 興梠 博次 |
---|---|
資格・認定 | 熊本大学名誉教授 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本内科学会認定医 Best Doctors2010~ |
専門領域 | 呼吸器内科 |
卒業年次 | 昭和52年卒業 |
所属学会 | 日本内科学会 日本呼吸器学会(名誉会員) 日本アレルギー学会(功労会員) 日本感染症学会 |
呼吸器内科 非常勤医師 | 坂田 晋也 |
---|
呼吸器内科 非常勤医師 | 森松 嘉孝 |
---|
呼吸器内科 非常勤医師 | 猿渡 功一 |
---|
外来診療時間
診療科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | 午前 | 午後 | |||
呼吸器内科 | 興梠 博次 | 髙木 僚 | 猿渡 功一(非) | - | 髙木 僚 | 興梠 博次 | 森松 嘉孝(非) | 坂田 晋也(非) | - |