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統計・実績

有明地域医療研修会

褥瘡管理とケア

有明地域医療ネットワーク研修会 平成14年4月22日
演者:荒尾市立 有明医療センター形成外科 古川元詳医師

平成十四年六月二十八日、「第二回地域連携合同研修会」が開催され、多数の医療従事者の御参加を賜りました。
平成十四年度の診療報酬改定により、褥瘡対策未実施に対する減算が行われることもあり各施設においても関心の高いテーマであったと思われます。
『褥瘡は看護の恥』と言われ、今まで医学の対象としてはあまり顧みることはありませんでしたが、今後褥瘡に対する認識も色々な意味で考え直す必要がありそうです。褥瘡は「治療」と「ケア」が車の両輪であり、ケアの充実があってこそ治療が生きてきます。褥瘡が発生したら、まず褥瘡の状態の評価をしなければなりません。専任医師が行うこととなると思いますが、加えてケアの経過評価も必要となります。大変なチェック作業となりますが、対策チームがリードし対処していかなければなりません。
褥瘡は゛予防゛が第一です。褥瘡を発生させないためのケアは、褥瘡の病態をよく理解することが重要です。ケアが不十分であると、あっという間に皮下組織にまで及び深い褥瘡になります。
褥瘡の予防や治療には「除圧管理」「スキンケア」と伴に「栄養管理」が重要であります。栄養状態を把握し、患者様の状態にあわせた栄養補給をすることが必要です。
褥瘡を予防するためには、褥瘡を発生するリスクをどの程度患者様が持っているのかをアセスメントすることが必要です(ブレーデンスケール等)。又創傷治療が順調に進んでいるのかを判断するためのアセスメントがあります(日本では゛大浦の褥瘡経過評価法゛等)。各施設にあった評価を採択すれば良いかと思います。そして、ステージにあわせた褥瘡治療方針を立て実施していく事が大切です。
手術については適応をよく考え、手術後のケアもあわせて考える必要があります。
当院でも本年五月に褥瘡対策チームを立ちあげました。予防・治療に全力で取り組んでいこうと思っています。