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健康づくり

お弁当作りで気をつけたい食中毒

栄養科 西原 敦子

食中毒を予防するために原因となる菌や対策を知り、正しい防止策をとったお弁当作りをしましょう。食中毒の原因には、細菌性・ウイルス性・科学性・寄生虫・自然毒などがあります。お弁当の食中毒に多いものは細菌性のものです。いろんな種類の細菌がありますが、予防方法の基本原則は「つけない→清潔にする」「増やさない→温度管理を徹底する」「殺す→殺菌する」の3つです。特に加熱は高い効果がありますが、細菌は10℃~60℃くらいでも増殖します。

お弁当のイラスト

お弁当作りの基本中の基本は、当たり前のことをきちんと実行することです。もう一度きちんとできているか確認しましょう。まずは手をきれいに洗いましょう。殺菌・除菌のための手洗いは時間をかけるのではなく、回数を増やしましょう。手の中で一番汚れているのは、爪の間です。洗い残しがないようしましょう。お弁当箱は毎日、徹底的にきれいにする。パッキンの部分は汚れが残りやすいので、分解し洗った後、熱湯をかけ消毒します。塩素系の消毒液につけ置きするのもいいです。忙しいとなかなか手が回らないので、複数のお弁当箱を用意するといいでしょう。まな板・包丁もきれいに洗った後、熱湯をかけ乾燥させるようにしましょう。細菌は水分がなければ増殖できません。しっかりと乾燥させることが重要です。
お弁当箱をきちんと乾燥させても、おかずに水分が多くては細菌の繁殖・増殖の恐れがあります。葉野菜はキッチンペーパーなどで十分すぎるくらい水分を拭き取りましょう。食品同士が触れないようにアルミカップなどの利用をお勧めします。彩りによく使われるプチトマトはへたを必ずとりましょう。
お弁当の定番の卵焼き、人気のおかずのから揚げや焼き魚もしっかり加熱したものを入れましょう。冷凍保管していた肉や魚は、しっかり解凍してから調理しないと、外は焼き色がついていても中が半生な状態のままと言うこともあります。特に、ハンバーグ・肉団子・から揚げは、中心部まで加熱されているか確認しましょう。そしてお弁当箱に詰める前に冷ましましょう。冷ましたおかずは必ず菜箸などで詰めましょう。しっかりと手を洗ったからと直接手で入れてはいけません。

涼しいところに保管して、早めに食べましょう。保冷バックや保冷剤なども利用し、温度の上昇を防ぎましょう。そして、食べる前には必ず手を洗いましょう。食べようと思った時少しでも違和感を感じたら手をつけない、食べる人の、食べる瞬間の判断が、とても重要です。迷うときは、手を出さない。

楽しいお弁当タイムを過ごすためにぜひ、実行しましょう。