装置紹介
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血管造影室1(Philips社製_Azurion 7_ B20/15C12)
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血管造影室2(Philips社製_Azurion 7_ C12)
検査説明
通常、X線では血管を映し出すことが出来ませんが、造影剤という薬を血管内に注入することで血管内の狭窄や閉塞などの情報をリアルタイムに知ることが出来ます。
また、診断だけでなく画像をリアルタイムで確認しながら狭窄部位へのカテーテルという管を血管内に進めバルーン(風船)で狭くなった血管を拡げたり、再狭窄防止のためにステントという金属を留置して血管を拡げた状態を保つ治療を行います。
その他出血を血管内から止血するなど様々な血管内検査・治療を行っています。
我々、放射線技術科では最良の画像提供を目指し、画像情報の管理・装置の精度管理を行い、患者様の被ばく低減に努めています。
また、急性心筋梗塞などの場合は、緊急を要するため循環器内科医師・その他スタッフと連携をとり24時間体制にて対応を行っています。
装置の特徴
- 最新型フラットパネル検出器を搭載しており、従来より4倍の情報量を有することで細かな血管構造や病変部位をより鮮明に描出します。
- 循環器領域では「冠動脈用動画ロードマップ」や「Stent Boost」「Cardiac Swing」等の
最新のアプリケーションを用いることで造影剤使用量の減量および、被ばくの低減が可能となり、
より患者様への負担が少ない治療が可能です。 - 脳血管領域ではバイプレーン装置を用いることで1度に2方向から同時に観察することが可能となりました。
これにより手技時間の短縮や、造影剤使用量の減少など、より患者様に負担の少ない検査が可能です。
また、高精度な回転撮影機能により3D血管画像やCBCT画像が容易に得られ、治療時間の短縮に貢献します。
臨床画像・症例
循環器内科領域
- 心筋梗塞・狭心症症例に対する診断・治療
- ペースメーカー埋め込み術
- 末梢血管閉塞に対する血管内治療(EVT)
- 静脈血栓症に対する下大静脈フィルター留置術
冠動脈用動画ロードマップ
Stent Boost
Cardiac Swing
症例:急性心筋梗塞
治療前
バルーン拡張
治療後(ステント留置後)
画像診断・治療科領域
- 肝細胞癌に対する塞栓術(TACE)
- 各種動脈・静脈塞栓術など
症例:肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)
治療前
治療後(TACE後)
症例:気管支動脈蔓状血管腫 コイル塞栓術
治療前
治療後(コイル塞栓後)
脳神経内科・脳神経外科領域
- 脳梗塞・脳動脈瘤精査のための脳血管造影・血管内治療
3D血管画像
CBCT
症例:脳動脈瘤コイル塞栓術
治療前
コイル留置
治療後
症例:脳腫瘍術前精査
内頸動脈造影
外頸動脈造影
3D血管画像