装置紹介
MRI装置(Philips社製_Ingenia 1.5T CX)
磁場強度は、前機種(1.5T)と同じですが、MRI装置の中では唯一のデジタル装置で、以前の装置と比較し画質の向上・検査時間の短縮が可能となりました。
また、装置内の空間が広がったことによる圧迫感が軽減され、外観的にもすごく明るくなりました。新機種では、心臓MRI検査をはじめ、全身の転移検索・熱源検索等にも有用とされていますDWIBSも撮影可能となりました。
検査説明
MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、撮影にはX線ではなく、超電導コイルで作成した静磁場と高周波を使用し、体内の各組織に分布している水素原子の磁気共鳴現象を利用してコンピューターで画像を作成しています。
特徴
主な特徴としては、
- 従来の検査では困難だった脳幹部から脊髄等の中枢神経系の診断が可能。
- X線検査では描出不可能な靭帯、関節円板、炎症、腫瘍等も画像として捉えることが可能。
- 造影剤を使用せずに脳をはじめ全身の血管を描出することが可能。
上記の特徴を生かし、当院では脳ドックも行っております。頭蓋内の病変や血管病変に対し早期発見に努めています。
検査を受けるための注意事項
MRIは、装置自体が大きな磁石のようになっており、強力な磁場が発生しています。
手術等で体内に金属や機器が入っている方は、医師や検査担当技師にお伝えください。
特に下記に該当する方は検査ができない可能性があります。
- ペースメーカーをご使用の方
- 人工内耳をご使用の方
- 古いタイプの脳動脈瘤クリップをご使用の方
- 古いタイプの金属金具等を手術等で入れている方
また、撮像時に騒音(工事現場にいるような音)がします。
そして、狭い装置に入っていただきますので、若干の圧迫感があります。
不安に思われる方は医師や検査担当技師まで御相談ください。
臨床症例


(左内頸動脈閉塞による急性期脳梗塞)


